31 10月

「過去の歴史に目を開く者が、現代の歴史を歪曲しない」

1985年当時のヴァイツゼッカー西ドイツ大統領の演説をここで我々は想起したい。
以下の内容で、世界中の人々に感動を与えたことは周知するところである。
「過去の歴史に目を閉ざす者は、現在の歴史にも目を閉ざすことになる。」
これは第二次世界大戦のドイツのユダヤ人虐殺の歴史に触れたことになる。我々は、ここからいかに「歴史」を歪曲してはならないかを学ぶ。
「個」の私が何ゆえに日本に存在しているかを「歴史」を通して知ることになる。
どんな生き方をするにせよ。どんな取り組みをするにせよ。「歴史に目を閉ざす」ことのないようにすることこそが、平和と正義の道を拓くことになることを心に刻みたい。
そうでなければ、混乱・混沌を現在の生活に招くことになり、自らのアイデンティティーを見失う。
そして、我々が願い求める平和と正義は遠ざかる。歴史は現代に生きる己が何者であるかを教えてくれる。現代に生きる「個」の私は、いかに「歴史」が大切かをあらためて学ぶところである。